松井研のです. パリで開催されたICCV2023に参加してきました. Workshopにて卒論の内容を発表して, 光栄なことにBest Paper Awardをいただくことが出来ました (MIRU2023で学生優秀賞を頂いた際のブログはこちら). 研究発表を見て学びになっただけではなく, 研究そのもののモチベーションも大きくもらったので, そのことについて書こうと思います.

初めての国際学会現地参加でしたが, 現地に行くだけで学びになることがものすごく多かったです. 以前, CVPRに聴講としてバーチャル参加させてもらったこともありましたが, それの何十倍も為になった経験だったと言えます. (もちろんオンラインも良いところが多くありますが, 現地開催・現地参加でしか得られないものが多くあるなと痛感しました)

ポスター発表では, インターネットでタイトルを見ているだけでは見つけられないような, 自分の研究に関連するものを多く見つけることができました. また, 歩いて回ってるだけで最近の研究の傾向を知ることができるのでとても有意義であると感じました. 論文の内容についても, 著者の方に研究について直接説明してもらうことができるので, 論文を読むよりも短時間で理解することができます. また, 実際に著者の方とお話をすることで, 以前読んで不明だった部分や, その研究に行き着くまでの経緯を聞くことができたのがとてもいい経験になりました.

個人的な感想として, ポスターごとに人の量の差が激しく, ポスターを見てもらう努力も大事だと感じました. もちろん内容や知名度での差は仕方ないものですが, ポスターそのもののデザインや発表者の態度も大切であると感じました. 例えば, ポスターのサイズは人によって差がありましたが, スペースいっぱいに大きく作ってあるポスターは人を集めていた印象です. また, ポスターのタイトル部分も大切だと感じました.皆最初はタイトルの部分を見るので, そこの数秒間でいかに惹きつけられるかが大きなポイントであると感じます. 例えば, 個人的な好みですがタイトルは短くてスッキリしてる方が印象が良かったです. また, 大体の人がICCVのロゴや大学のロゴを載せるので, 逆にロゴを何も載せていないシンプルなポスターは目を惹かれました. 発表者の態度としても, ポスターを見ている人に積極的に声をかけたり, 英語で大きな声で話すことが大切であると感じました. (中国語など自国の言語で議論をされていると厳しかったです)

オーラル発表では, 多くの発表が物凄く洗練されていて, 内容だけではなくプレゼンの仕方そのものも学びになりました. どこまでをちゃんと伝えきるかということを意識すると良い発表になるのかなと考えたりしていました.

僕自身は初日のAdversavial Robustness In the Real World (AROW)というWorkshopでポスター発表を行いました. 先ほど述べたポスターを見てもらう努力はほとんど出来ておらず, 発表自体には反省が残りますが, 色々な人に研究を見てもらえて良かったです. 結果として光栄なことにWorkshopのBest Paper Awardを頂きました. ただ, 査読結果がBA×2であったこともあり, Best Paperには選ばれないだろうと思い込んでいたので, Best Paper Sessionの時は他のWorkshopで話を聞いていました. . とても悔いが残っています. 皆さんはこんな事がないようにaward sessionには必ず参加するようにしましょう. . 最後になりますが, 論文投稿に協力してくださった松井先生や, 他の先生方, 先輩や同期に感謝を述べたいと思います. もう一度国際会議という場に来られるように, そして次こそは本会議で発表できるように頑張りたいと強く思っています.