松井です。初めて技術文章を書く工学系卒論生向けに、数式記述の入門書を書きました。 自分のアイデアを式として記述する作業は難しく、最初のうちはうまく書けません。 本資料は、そんな学生向けに、数式をどう記述すればいいかのガイドラインを示します。

最近重要だなあと思っていることは知識の体系化積極的な情報公開です。

本資料の内容は、毎年卒論生・修論性の初稿をチェックするときに 指摘しているものです。であれば、最初から体系化して資料にしておけば、 「まずはこれを読んでね」とすることが出来て無駄がないです。 適切に抽象化された正しい式は、思考を整理させます。これにより、 学生側は式を書きながら手法をより深く考えることが出来るため、 初稿のクオリティが上がることが期待されます。 教員側は、最初に式の間違いを指摘する手間が減るので、添削のワンパスが減って、 より本質的な部分の議論に集中できます。

そして、同じ悩みを持つ先生・学生はたくさんいらっしゃると思います。 なのでどうせなら外部に公開すれば有益かと思い、公開することにしました。 私の資料にミスがあったり、あるいはコメントしたいことがあったりしましたら、 issuePRから是非お願いします(フィードバックをもらえるのも公開するメリットですね)。

情報公開に関しては、中村聡史先生(明治大学)小町守先生(東京都立大学)加藤淳さん(産総研)のブログなどを参考にさせていただいています。