松井です。2020夏の「高校生のための東京大学オープンキャンパス」で、「高校数学で理解する画像検索」という公開講義を行いました。その内容を冬のオープンキャンパスでもオンデマンド放送として公開しました。

画像検索を考える際のデータ表現と、探索のアルゴリズムについて説明しています。 高校で扱う数学の話が世の中の実システムにつながっていくことを高校生に知ってもらいたいのが狙いです。

講義の内容としては「線形探索」および「転置インデクスを挟んだ線形探索」を扱っており、この計算量を議論しています。 計算(システムの動作)が早い、遅い、といった判断は、高校の数学の範囲で実は結構議論できます。「数学は何の約にたつかわからない」ではなく、「バリバリ役にたつ」ということを実感してもらえれば幸いです。

実装としてはfaissライブラリのIndexIVFFLatという構造に対応しています。

また、本講義は工学部電子情報工学科・電気電子工学科、通称eeicの分担分の公開講義です。本講義に興味を持たれた高校生のみなさんは是非進学してeeicにどうぞ!

コロナウイルスの影響によりオープンキャンパスは全てリモートになってしまい大変残念です。しかし逆に、本講義のように、公開講義は録画されウェブ上でオンデマンド放送として残る形式が増えているように思います。この流れを止めずに、情報公開をどんどんすすめていきたいです。